山手八番館(旧サンセン邸・明治後期築)は、サンセン氏の自宅として建設された洋館です。海に向かって台形の張り出し窓が連なる個性的な外観で、柱や梁、筋交いなどの骨組みが外部に現されたハーフティンバーと呼ばれる様式や、曲線を描くように石を積み重ねたアーチ状の梁のある開口部などが特徴的なチューダー風の館です。このアーチ状の入口を入った所で、素敵なステンドグラスがお迎えします。
山手八番館の館内には、彫刻の三大巨匠でありますロダン、ブールデル、ベルナールの傑作、さらに希少なルノワール晩年のブロンズ像が展示されています。2階には日本の仏像の原点となったガンダーラの2世紀の頃の仏陀坐像やレリーフ(浮き彫り)、黄金に煌くタイの仏像など仏教美術上貴重な作品の数々、原始彫刻など圧倒的な数量を誇って展示しています。入口に立つ巨大な仁王像も、展示テーマである立体造形のプロローグであったと納得していただけるでしょう。さらに、ピカソら現在のキュビズム(立体主義)に多大な影響を与えたと言われている東アフリカ・マコンデ彫刻の数々、壁面にはレンブラント、デューラー、近代を代表する画家たちの版画、イギリスの風刺画家ホガースのドラマ仕立ての連作版画等、多様な造形の美を堪能していただけます。
住所: | 〒650-0002 神戸市中央区北野町2丁目20-7 |
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TEL: | 0120-888581 |