うろこの家&展望ギャラリー
神戸・北野異人館の中でも、ひときわ
見晴らしのいい高台に建つ「うろこの家」は、
神戸で最初に公開され、全国の洋館の中でもとても有名な異人館です。
チケット料金
大人1,100円
小人220円
設立:明治期築(大正期移築)
旧邸:旧ハリヤー邸
指定:国指定登録有形文化財、兵庫県指定住宅百選の館
住所:〒650-0002 神戸市中央区北野町2丁目20-4
- 料金は税込表示になります。
- 大人は中学生以上、小人は小学生の料金です。
- 幼児は無料です。
- 小学生のみの入館は不可です。
歴 史
神戸で最初に公開された異人館
うろこの家は、神戸で最初に公開された代表的な異人館で国の登録有形文化財や兵庫県住宅百選にも指定されている伝統的な建築物です。外国人のための高級借家として、明治後期に居留地に建てられ、大正に入ってから現在の場所へ移築されたと伝えられています。
最後の住人E・ハリヤー氏は、1953年から1968年まで、ここうろこの家で暮らしていました。
建築様式
約4000枚のうろこのような
天然石のスレートに包まれた外観
外国人設計者による木造2階建て切妻屋根、黒桟瓦葺きの洋館。天然石のスレートで覆われた建物の外壁が魚のうろこに似ていることから「うろこの家」と呼ばれ親しまれています。スレートとは、粘板岩と言われる堆積岩の一種で、日本では瓦や硯などに古くから使用されている天然石です。建物を覆うスレートの枚数は約4000枚とも言われています。
当時は、中央の円筒形の塔部が、螺旋階段で3階の塔屋へと続いており、その展望室から貿易商らは貨物を積んだ船の入出港をウォッチしていたそうです。
神戸港を出港する船を見送りながら航海の安全を祈り、時には海の彼方の故郷へ想いを馳せたことでしょう。
客室や使用人室、サンルーム、陽射しを採り入れるために外に張り出したベイウィンドウ、暖炉が設けられているなど、異人館ならではの様式と意匠がほぼ当時と変わらない状態で保存されています。
展 示
西洋骨董品の宝石箱
名磁器コレクションやガラス工芸品が百花繚乱
イギリスの名窯『ロイヤル・ウースター』、ドイツの古窯『マイセン』、デンマーク王室御用達磁器工房『ロイヤル・コペンハーゲン』、さらにフランスの古都リモージュにある伝統の陶磁器『ロバート・アヴィランド』などで造られた繊細で華麗な花瓶やお皿、カップ、人形などが展示されています。ロイヤル・コペンハーゲンのイヤー・プレートやフローラ・ダニカなどは、多くのファンによって愛され続けている逸品と言えるでしょう。
探してみて
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アール・ヌーボーの花形作家
『エミール・ガレ』のガラス工芸品や
ティファニーランプ -
『マイセン』のアンティークドール
カップ、皿 -
デンマーク王室御用達の磁器工房『ロイヤル・コペンハーゲン』の優品のほか、イギリスの『ロイヤル・ウースター』、フランス・リモージュの『ロバート・アヴィランド』などの磁器製品を一堂に展示
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居間の窓には青と緑の色を基調にした美しいステンドグラスを配置
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猪の鼻を撫でると幸運に恵まれるジンクスが古くから伝えられているカリドンの猪(愛称ポルチェリーノ)
展望ギャラリー
展望ギャラリーでアートとの意外な出逢い
展望ギャラリーは、「うろこの家」の姉妹館として1982年に開館しました。ヨーロッパの近・現代絵画の名作を幅広く収集して展示しています。
特にトロワイヨン(バルビゾン派)の風景画の大作や、マチス、ユトリロ、ビュッフェら近・現代の人気画家の佳作を展示しています。神戸の街と港、はるか大阪港や淡路島まで広がる神戸・北野異人街随一の眺望とあわせて、お楽しみください。
探してみて
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『トロワイヨン(バルビゾン派)』の風景画の大作
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マチス『ニースの花』、ビュッフェ『アナベル像』、他ユトリロら近・現代の人気画家の佳作